明日はもうすこしマシにします

日記のブログです。ヤフーブログから引っ越したので過去記事には不具合があるかも(2019年10月)。見たり読んだりししたものや考えたりしたことを忘れないうちにメモっておこうというもの。ヤクルトファン。

2016/10/30後楽園ホールでスターダム(女子プロレス)観戦

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画像は昨日の2016/10/30に見に行ってきた、スターダムのメーンエベント。
紫雷イオvs美闘陽子
「動画はダメだけど写真はOKよ」とのことだった(はず)ので、写真を撮りまくってきました。

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スマホのカメラなので、遠くから拡大するとどうしても画質が悪くなりますが、髪をかき乱してすごい迫力です。
女子プロレスラーが髪を長くしているのは、やはり殴ったり殴られたり、投げたり投げられたり、動いたときにバサーッと広がり波打って、派手に見える効果があるからだろうと思います)
(髪が漫画の集中線みたいになってるもんね)

試合はどちらもストロングスタイルというか、割と正攻法同士の戦いで、場外戦は少しあったものの、オーソドックスでクリーンな戦いでした。

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トップロープから場外にムーンサルトを決めるときというのはどういう気持ちがするんだろう。
目も眩むような感じがしないのでしょうか。

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試合は、チャンピオン、挑戦者ともに譲らず一進一退の攻防を見せ、30分一本勝負のタイムアップも近づく中、互いに大技を繰り出し合います。
女子とは言えその身体能力はすごいものがあって、チャンピオンの紫雷イオ選手なんかは、バンバンバク転するわ、仰向けからハンドスプリングで起き上がるわ(これ俺高校生のころもできなかった)、なまじっかでないのです。

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最後はチャンピオンのトップロープからのムーンサルトボディプレスでスリーカウント
白熱した名勝負でした。

<スターダム・イオが美闘との頂上決戦制してV7!来年3・9に10周年自主興行開催2016.10.30(Sun)-デイリースポーツ>

>ワールド・オブ・スターダム王者の紫雷イオ美闘陽子の挑戦を退けて7度目の防衛に成功した。
>“天空の逸女”イオと12年に一度は引退したが、今年6月に復帰し、夏のシングルリーグ戦「5★STAR GP」を制して完全復活を果たした美闘の頂上決戦。約5年ぶりの一騎打ちは、多彩なキックを中心に攻める美闘に対し、イオは得意の華麗な空中殺法と4の字固めなどの足攻めを中心に応戦した。

まぁプロレスってのは一時、総合格闘技ブームに押されて、やっぱり全盛期に比べるとかなり下火になりました。
それでも今は若手レスラーの活躍もあり、特に新日本プロレスを中心に、かなり盛り上がっています。
(女性のプロレスファンのことを「プ女子」なんて言ったりね)

このスターダムという女子プロ団体も、公演の開始時に、GMもリングに上がって踊ったり、かなりショーアップしているというか、昔の90年代的女子プロレス像からはかなり変わっています。
暗くマイナーな感じじゃなくて、なんというか、明るくてポップなんですよね。

それでもリングの上で行われるプロレスはナマで見るとやはり迫力があり、肉が肉を打つ音、全身がマットに叩きつけられる振動、女同士の意地の張り合い、生の人間が織りなす戦いの重奏音。
(少し古舘伊知郎が入ってしまった)。

コスチュームを脱ぎ普段着に着替えれば、きっとそこらにいるような女性が、髪を振り乱し、殴り、蹴り、殴られ、蹴られ、ときには凄惨とも言える闘争を繰り広げているのです。

昔は、「彼らはプロレスラーだから、特別な人間で、特別な訓練を経ているから」という思いが強かったのですが(実際に今でも訓練は積んでいるし、上で言ったような身体能力の特別な高さもあるとはおもいますが)、今、生で観戦すると、それ以上に、「どうしてこんなに頑張れるのか」という、疑問のような、感動のような、大げさに言えば少し神聖で敬虔な、そんな気持ちが湧いてきます。

女子だろうがなんだろうが、生身の人間に、ぶん殴られたり、硬いマットの上に叩きつけられたり、トップロープから振り落とされたりして、そういう過酷な戦いができるか、と言われたらきっとできないんですよ。
でも彼女達はやっている。

なぜそういうことができるのか。
訓練、鍛錬、素質。
もちろんそれもある。
しかしひいては、なぜ彼女らがそのように鍛えられるのか。
見た目には、ごく普通の女の子なのに。

それは彼女たちが、プロレスラーだから。
プロレスという生き方を選んだ人間が、その生き方を発表する場所がこのリングだから。
リングが彼女らの「正念場」で、そこが正しく生きる場所だから。


真剣にやる人間の、真剣味を味わうことこそ、やはりプロレスやスポーツ観戦の醍醐味なのだと、そういうふうに思いましたね。
大の大人が真剣に、全身全霊で何か物事に集中していて、しかもそんなひとが二人いて、ぶつけ合う(しかもプロレスの場合、その言葉の通り、全身がぶつかり合うのだ)。
野球でもなんでも、見ていておもしろいのは、そういうところですからね。
人間同士のぶつかり合い。

そういうことを感じたいい試合でした。

自分は自分の仕事を行う上で、「正念場」で、それだけ真剣になれているだろうか…