明日はもうすこしマシにします

日記のブログです。ヤフーブログから引っ越したので過去記事には不具合があるかも(2019年10月)。見たり読んだりししたものや考えたりしたことを忘れないうちにメモっておこうというもの。ヤクルトファン。

生魚の匂いのするものにむしゃぶりつきたい

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イカがね。
食べる方のスイカがね。
出回ってたんですよ。
近くのスーパーに。


鮎のイイのは「スイカのにおいがする」なんていわれて、
「香魚」とも書くとか書かないとかとかいう話だけれども、
本当にするんだよね。
鮎からスイカの匂いが。
生の魚からね。
イカに非常によく似た甘い爽やかな香りがしてくるのは不思議なことです。

あれなんでだろうね?
フナとかコイは釣り上げた瞬間から生臭いのに。
その生臭い魚をうっかり素手で掴むと手のひらまで生臭くなってしまって、
そのまま自転車に乗るとハンドルまでもが生臭くなってしまって、
次の日の朝に学校に行こうとするときまで非常に生臭さが残っておって、
困る。

「さぁ学校へゆくぞう!」
と何も無いところから嘘でもやる気を搾り出してみた瞬間に、
ハンドルから鼻の奥をつく生臭い香りが立ち上ってくるものだからこれはもう、
困る。

でもなんかやっぱりあの魚たちの生臭い匂いと、
粉に水を混ぜて作る練り餌をぐっちゃぐっちゃと素手で混ぜ込んでいる時の、
他に例えようの無い匂いというものは、
今思うと切なく郷愁を誘う「匂いの記憶」の一つでもある。



イカ好きなんですよスイカ
そういえば6月最初土日といえば、
わが故郷庄川町では「観光祭」という身も蓋も無い名前の祭りが開かれている日で、
小学校の間は高さ3メートルほどあるヨタカを街中引き回していたのだった。
今変換して思ったけど「夜高」って一般的な呼称じゃないの?

ぐぐってみたら出てくるのは砺波・福野・津沢……富山県限定か…。
ええと夜高ってのはアレですよああ、
「夜高行灯」!要はおっきい「あんどん」。
ねぷたみたいなもの……?

ええとまあとにかくそういったものを町中引き回していたのだった。
一年にこのとき一回しか着ない「はっぴ」を着こんでね。
今思うとあれ10kmぐらい歩いてたような気が……。
5時ごろに集合して、
10時過ぎまで歩き通し(重い夜高を押しながら)、
ようやく家の近くの集会所まで帰ってきたときに、
山のようにスイカが切られて置いてあった。

6月の蒸し暑さの中を町中押し通して、
へとへとにくたくたにボロボロになった体でむしゃぶりつくスイカは、
一口噛むごとに「じゅわっ」と甘い果汁が口の中にあふれ出て、
その甘さと香りと水気で一日の疲れが吹っ飛んでいくような心持ちなのだった。

ほとんど無心でかぶりついていたから、
果汁が口の端から垂れるわ種を出すのももどかしいわ皮の白い部分までかじりつくわで、
ものすごい表情になっていたと思うけれども、
周りを見渡すとみんながみんなそういった表情でスイカと格闘しているので大丈夫なのだった。


イカと子供、
っていうのはいかにも日本的な絵面で素晴らしく相性のいいモチーフだと思いますよ。


何も手を加えずに、ただ切っただけのものが一番美味しい、
っていう潔さも好きですよ私は。
イカ賛歌。
不思議と手を加えると加えただけ魅力が減っていくフルーツですよね。
イカって。

イカに手を加えて美味しくなってるのは「スイカバー」くらいのもの。
種のチョコレート部が好き。





イカイカイカ
好きです。
皮の模様も独特で素敵。
塩はあくまで「手助け」であって、
元から甘いスイカには無用の長物。

ああー早くもっと安くなれ。




あと梨も好きなんだ実は。





あ、ぐぐったら観光祭のページが出てきた
http://www.city.tonami.toyama.jp/kanko/event/kankosai/kankosai.html