明日はもうすこしマシにします

日記のブログです。ヤフーブログから引っ越したので過去記事には不具合があるかも(2019年10月)。見たり読んだりししたものや考えたりしたことを忘れないうちにメモっておこうというもの。ヤクルトファン。

『ルパン三世カリオストロの城 ~再会~』(PS)

イメージ 1

PS用ソフト『ルパン三世 カリオストロの城 ~再会~』をね・・・
ようやくクリアしたんですよ・・・

つ、疲れた・・・。

ひさしぶりに糞ゲーらしい糞ゲーをプレイした。
それもマジメに。
ゲームでストレスをためるという非常に不毛な行為を……。

デキの悪い、ゲームとして成り立ってないようなゲームでも、
そういったものにはそういったものなりの楽しみ方があるもので、
3分間ぐらいやってみて
「あっはっはなんだこの糞ゲー」
と一笑に付す楽しみ方は友達とちょくちょくやる。
大体デキの悪いゲームは中古市場では非常にシビアな評価が下されているので、
一本500円以下で手に入れることができる。
(PS2用ソフトを50円で買ったこともある)
だからまぁ、一回遊んで友達と
「あっはっはなんだこれ馬鹿だなぁ」
と笑えればそれはもう元を取れるのだ。

だがしかし。
今回はマジメにプレイした。
最後まで。
これほどデキの悪いゲームをマジメに全クリするまでプレイしたのは、
一体いつぶりかと考えてみても・・・ちょっと記憶がない。

それぐらい・・・ひどい。
元ネタの映画はこれはもう言うまでもなく素晴らしい娯楽映画で、
宮崎駿監督の作った100%エンターテイメント映画。
最後のシーンの銭形警部のセリフはあまりにも有名。

なのに・・・!


なのに・・・・・・・!





その映画を題材にしてなんでこんなクッソつまらないゲームを作りやがったんだぁぁぁあああああああ!!

どうしてこんなゲームしか作れないところがゲーム化の権利を手に入れられたんだ……。
そしてどうしてこんなところに権利を出してしまったんだ……。

ジャンルは3Dアドベンチャー
グラフィックは3Dだけど、
実質は2D。
どういうことかというと、
ポリゴンでマップを作成したものを「撮影」し、
それを紙芝居のようにたくさんつなげることで、
擬似的に3D空間を旧旧世代機上で表現している。

「3Dコンピュータグラフィックスで再現されたカリオストロの街を歩ける」
というのが一応の売りになってるらしいんだけど、
全然楽しくない。
それはまぁ、10年前…せめて『FF7』以前ならあの程度のCGマップでも
十分鑑賞に堪える、見るだけでも楽しいものだったんだろうけど……

PS3の超絶グラフィックが出回っている現代からしてみれば、
あんなもの子供だましにもなっていやしない……。

いやいいんですよ見た目が多少汚くても。
見た目のよさがゲームの楽しさに直結するわけじゃないですから。
だけれども。

ゲーム性が皆無と言っていいシナリオに……。
移動するにもいちいち矢印で指し示してボタンを押さなければならないヒドイ仕様に……。
いつまでたってもルパンもクラリスも出てこないもったいぶった展開に……。
意味不明なところにある収集オマケアイテムに……。
使いづらいアイテム欄に……。
どこにいったらいいのかわかりづらい不親切な会話に……。
スキップできないおせっかいフルボイスに(テキストも出ない)……。
どこをどうとっても糞ゲーの糞ゲーらしさが充満してて……。

(´;ω;`)ウッ


どうしてわざわざ『カリオストロ』で糞ゲーを作るんだ……。
あの映画をゲーム化できるということが一体どれほど喜ぶべきことかわからないままに権利だけ取ったんだろうきっと。
金儲けしようと思って。
いやいいんですよゲーム作りも金儲けで。
ビジネスですから。
だけども。
せめて……神ゲーとか良ゲーじゃなくていいから……「並ゲー」ぐらいまでにはきちんと作ってくださいよ……。

まぁ昔のキャラゲーはこんなものか……。
最近はキャラゲーでも普通に楽しめるものが多くて喜ばしい。
ルパン三世 ルパンには死を、銭型には恋を』も、結構きちんと作られているような感じ。


同じPSのアドベンチャーゲームでも『ポリスノーツ』は十分面白くて、楽しめたのに……。
まぁ世界の小島監督の力かやはり……。
きちんと「ゲーム」をわかってる人が作ればPSのアドベンチャーベームだって、
今でも十分に楽しめるクオリティのものが作れるんだということは証明されとる。


「ゲーム」って良くわかってないけどつくっちゃったZE☆
って匂いがぷんぷんするゲームだった>『~再会~』

基本的な攻略方法は
「とにかくマップを埋めて、画面を調べまくる」
というしらみつぶし原始的ローラー作戦のみ。
最後は壁を調べて開ける。
全くのノーヒントでただ調べまくるだけ……。
それも擬似3D主観マップの操作性の悪さは折り紙付き……。
売りである「映画のムービー、資料が見られる」というのも、
ゲーム画面から資料画面へのロードが頻繁なくせに遅くて……。
細かいところでイライラ。
昔のゲームとは言え……
正直途中でめげそうになった。


よかったのはキャラクターがちゃんとした声優のフルボイスだったことぐらい。
不二子ちゃんに
「偉そうに言わないで!」
と全く映画のように言われたのはニヤっとしてしまったシーンだった。
たまーに『カリオストロ愛』が見えるから、
そんなときは救われる気分になるけど……

いかんせんゲームとしては操作性が悪すぎる。
テストプレイ→フィックスを繰り返せば改善できるようなところが、
ひっじょうに多すぎる。
つくり込みが甘い。



けども許せない、というかそこを逃しちゃ意味ないだろ!っていう点が

クラリスの顔が似てない


……orz…これはヒドイ……

や、たまに似る(笑
島本須美さんの声の素晴らしさでかなり救われてる感が……。
最後のあたりのアニメパートはクラリスだけじゃなくて不二子ちゃんも似てない。
まったくもう笑うしかねえぜ。


よかったところはジョドーとかグスタフとか大司教とか、
映画『カリオストロ』の脇役たちがちゃんとフルボイスで出てくるところ。
ぐらいなもんだな。
3Dで歩き回れても操作がめんどくさいだけ。
マップも表示されないから自分がどこにいてどの方向を向いているのかわかりづらい。

シナリオは何も言えないぐらいヒドイ。
元から期待はしてなかったけど、
それをさらに上回る(下回る?)ひどさ。

どうして『カリオストロ』のゲームが作れる、
カリオストロ』のアナザーストーリーが書ける、っていう他の誰も持ちえないようなチャンスを得て、
それを……むざむざ……どぶに捨てるようなまねを……!

いやそんなツマラナイならプレイしなければいいじゃないと思われるだろうけど、
いや実際そのとおりなんだけれども、
一応『カリオストロの城』だからこれはプレイしておかなければと言う義務感と、
ここでやめたら今までの苦労が何の価値にもならないという、
スマップ森くんばりの「後には引けない」感と、
百万が一、
最後にアッと驚く展開があるかと淡い期待を抱いて……。

でクリアした。
別に面白くないゲームのことを他人に声高に言う必要性があるわけじゃないんだけども、

だってあまりにも……!あまりにも……!

だったものですから、
この胸のうちの憤懣やる方ない思いを吐き出したかった。

結局一番許せないのは
「『カリオストロの城』をゲーム化できる権利の貴重さ」を、
どうやら制作陣は全然理解していなかったのだなぁということ。
理解していたらあんな中途半端なゲームが出来上がるわけないもの。


ようやく割とすっきりした。


はぁ……どこかまっとうなゲーム会社がまっとうなゲームに作り直してくれないかな……
カリオストロの城』……。