明日はもうすこしマシにします

日記のブログです。ヤフーブログから引っ越したので過去記事には不具合があるかも(2019年10月)。見たり読んだりししたものや考えたりしたことを忘れないうちにメモっておこうというもの。ヤクルトファン。

映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』みてきた

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画像は『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q』のパンフレット。
パンフレットがビニール袋に入っていて「ネタバレ注意」と書かれています。

えーとその、
実際に見に行ったのは昨日で
本当は昨日のうちに感想をブログに書いておこうと思っていたのですが
それをしなかったのは

なんかこの映画をどういう風に言ったらいいのかわからない

ということが大きくてですね。
見終わったあとの一番最初の感想が

「なんだこれこの後どうするんだこれ…」

という慨嘆とも呆然ともいえるようなもので。
もともと、この『Q』と新劇場版最終作になる4部目の『?』は同時上映される予定だったという話で
つまり映画の途中でいきなり終わっちゃったというような感じになっているんですよね。

だから普通の映画のようにすっきりしないんです。
3年前に公開された『破』は、まるで普通のロボットアニメのように爽快痛快アクション活劇だっただけに、余計。

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↑は3年前の『破』のときに出回ったネットの拾い物『天元突破ヱヴァンゲリヲン』之図ですが
こういう感じのすっきり感(?)が今回は皆無ですからね。
まぁいいや。
とりあえずあらすじと感想を書いていきます。

当然ネタバレになりますので、ええと、気をつけて。


【あらすじ】
舞台は『破』から14年後…。
サードインパクトで世界はしっちゃかめっちゃかになってしまっていて
「その責任はキミにある」と責められた碇シンジは塞ぎこんで鬱になる。

渚カヲル、爆死。
碇シンジ、鬱。
つづく。(デデドン

【感想】

ええと…。

ええと…。

その…。

まず言いたいのが

「舞台は14年後」ってなんだよ!

映画『A・I』並のひどいはしょり方を見た。
そんでシンジとアスカとマリとついでに綾波も年取ってないのが

エヴァの呪い」ってなんだよ!

今回は(割といつものことだけど)
とにかく徹頭徹尾説明が少なくて
観た人を混乱に陥れる映画になっていたわけだけれども
その分次回最終作の「シン・エヴァンゲリオン」(タイトルの表記が「エヴァ」に戻った)が気になるようになっています。

内容も
TVシリーズや旧劇場版を彷彿とさせる鬱々した展開で
観客に与えられるフラストレーションを貯めて貯めて貯めて…

それを昇華・開放させられること無く抱えたまま映画が終わるので
観客は皆ムッスーとした感じで劇場を出ています。

悪いことに前作までの『新劇場版ヱヴァンゲリヲン:序』と『破』は
(多少のお色気要素や血量の多い描写はあるものの)清く正しいロボットアニメになっていて
恐らくそれにつられて映画館にやってきた
小さい子供と一緒の家族連れがいたのがとてもいたたまれませんでした…。

庵野監督が「新劇場版はエンターテイメントに徹する」と言っていたのをまんまと信用して
きっとこの『Q』も『序』とか『破』みたいな熱血ロボットアニメ路線でいくんだろうなあ!
と思っていたらまんまと騙されました。

TVシリーズや旧劇場版を観たあとのようなこの…。
もやもや感。

劇場を出ていくときに小学生くらいの子供の声で

「はなしぜんぜんわからんかった…」

という言葉が聞こえたのが印象的で
そしてそれに同感です

(でもこのもやもや感が残る分
それを解消しようとネットでエヴァの話をするのは凄く楽しいという状況になっています)
(『N・H・Kへようこそ!』や『ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ』の滝本竜彦はこういう感じで
ネット黎明期の頃に語りまくってたんだろうなあとか思ったり)

閑話休題
それでも旧劇場版と違うのは
ラストシーンが幾分か、希望の残る終わり方になっているところ。

人類補完計画(中止)後の赤い海と誰もいない世界の中で
シンジとアスカふたりだけになっておもむろにシンジがアスカの首を絞めてアスカに
「…気持ち悪い」
と言われて終わる旧劇場版に比べれば…

なんと希望と明るい未来を予感させるラストシーンであることか!

考えてみれば。
前作『破』のゼルエル戦まではTVシリーズでもすごく楽しいエンターテイメントなロボットアニメしていて
その後の展開が鬱要素強くなり、旧劇場版はものすごい物議を醸した流れになっていたので
ある意味この嫌な展開も予想の範囲内というか…。

あーハイハイやっぱりね…。

という気持ちは、ある。
それでも次の最終作(予定)では
旧劇場版の続きというか、旧劇場版で描かれなかった、
本当に新しい部分が描かれるはずなので
そこで大団円…はどうせ無理だろうから、
とにかくなんかシンジとかアスカとか綾波が幸せになってくれればいいや… っていう…

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最後は来年公開らしいけど
どうせ延期するであろう。

劇場公開終わるまでにもう1回くらいは見てもいいかな。
ちなみに『破』は3回観たのだけれど。

あ、あと同時上映の『巨神兵東京に現る』は博物館のときとナレーションがちょこちょこ変わってた。
でもやっぱりアレは展示と一緒に見てなんぼの映像作品で
いきなりアレだけ見せられても困るだろうなあ。

【12/11/19追記】
昨日までは↑の画像の通り「2013年公開」って文言が入ってたんだけど
今日になってこれが消えてた。

これはもう… 舞台の2015年に合わせて2015年公開になっても何も驚きませんですよ…