明日はもうすこしマシにします

日記のブログです。ヤフーブログから引っ越したので過去記事には不具合があるかも(2019年10月)。見たり読んだりししたものや考えたりしたことを忘れないうちにメモっておこうというもの。ヤクルトファン。

『サマーウォーズ』観てきたよ!

イメージ 1

画像は『サマーウォーズ』公式サイトより。
「お気に入りのものを選んで、ブログやメールに貼り付けちゃおう!
 ※右クリック⇒「名前を付けて画像を保存」より保存して下さい。」
という表記がある通り、
公式サイドから公認がでているPR用の画像なのです。(エライ!
何種類もあって観てて面白い。
http://s-wars.jp/poster/poster.html
「主題歌、山下達郎♪」
ってのもいいなぁ

時をかける少女』が国内外から高い評価を得た細田守監督×キャラデザ貞本義行タッグが復活。
武田信玄の家臣の末裔だという信州の田舎屋敷を舞台に、
爽快なSF活劇を繰り広げてくれます。
ちなみに細田監督は富山県出身の方ですよ!

作中にも富山県(の形)が2回くらい出てきます。
むしろこの映画の舞台を富山県に持ってこれなかったのは、
富山県観光課の敗北と言っていい。
上田市はすでにこんなページを作って観光客を呼び込んでいます
 http://www.ueda-cb.gr.jp/s-wars/index.html

まぁ富山には武田信玄みたいなカコイイ武将がいなかったからしゃーないっちゃしゃーない。

細田守Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%B0%E7%94%B0%E5%AE%88


本題。
映画のあらすじと感想。
あらすじとは品のいいネタバレなので、
これから本作品を観ようと思ってている人は左上の「戻る」ボタンを押した方が賢明かも。


【あらすじ】
主人公はちょっと弱気な17才の理系少年。
高校2年の夏休み、憧れの先輩、夏希にアルバイトを頼まれる。
二人が辿りついた先は、長野にある彼女の田舎。
そこにいたのは総勢27人の大家族。

夏希の曾祖母・栄の誕生日を祝うために集った、個性豊かな「ご親戚」の面々。
そこで健二は突然、夏希から「フィアンセのフリをして」と頼まれてしまう。
ひょんな事から巻き起こった世界の危機に、健二と大家族は戦いを挑む…

曽祖母のためにと強引に頼み込まれ、
数日間の滞在をすることになった健二。
賑やかな親戚の面々に気圧されながら、
必死に「フィアンセ」の大役を果たそうと奮闘するのだった。

そしてその夜、彼の携帯に謎の数字が連なったメールが届く。
数学が得意な健二はその解読に夢中になるのだが…

翌朝、世界は大きく一変していた。
健二を騙る何者かが、世界を混乱に陥れていたのだ。
「私たち一家でカタをつけるよ!」
栄の号令のもと、健二と夏希、
そして陣内家の面々が、一致団結して世界の危機に立ち向かう!

以上、
公式サイトから抜粋。
以下、
自分の心から抜粋した感想。
より深いネタバレが含まれるでしょうので気をつけて。


【感想】
●面白かったです。
先月の『エヴァ破』に引き続きこんなクオリティの高いアニメ映画を見られるとは、
日本に生まれてよかった…としみじみ思いました。
日本一のアニメは世界一のアニメです。

細田監督の前作『時をかける少女』はスゲー好きで、
上映館数がものすごい少なかった映画だったんだけどそれを映画館で見れたのを
小さな自慢にしてるほどなんですけど、
最初は『サマーウォーズ』というキャッチーでもないしよくわからないタイトルと、
親戚が集まって電脳空間で戦うというよくわからないあらすじで、
ひょっとしてこれコケるんじゃね? くらいに思っていた。

けど面白くて安心しました。
映像的にはいうことなし。
前作同様よく動くキャラクターとか、
村上隆的におしゃれな電脳空間とか、
夏の入道雲とか、やはりどれも素晴らしい。

しかし一方、
シナリオは次々と新しい展開が起きて飽きさせないけども、
もう一つ荒いかなーともおもったり。
たとえば
「てゆーかそんな世界の危機なのに、家族のほかの人は何してんのよ」
とか。
もすこし練り込めた印象。
もちろんシナリオも確かに面白いんですが、非の打ち所がなくはない感じです。

けれども。
泣ける部分も笑える部分も豊富にあるし、
全体的によく出来上がっているので、そういった瑕疵も
「あそこのあのシーンは、もっとああすればよかったのになぁ」
などと、映画を観終わった後の話の種にできて面白いなぁ、くらいの、
ポジティブな印象にすらなります。

●田舎の大家族×SFって成り立つのか。
なんとなく相反するもののような感じがするけど。
今より少しだけ未来、
舞台は今よりユビキタス社会と社会がネットへウエイトを置いている時代ですが、
今でも家族はPCだったりケータイだったりDSだったり、
全員が個人でネットへ接続できる機器を持っているんですね。
そういったところに目をつけて、
一見相反する
「『となりのトトロ』か『少年時代』的田舎の家族ぐらし」と、
ユビキタスインターネット時代に起こりうる災厄」を掛け合わせて面白いものを作れるのは、
さすが細田監督…ということだからでしょうか。

少林寺拳法の描写よかった。
アクションシーンも安心して楽しめる作画レベルの高さ。
CGの使い方もいい。
村上隆的なOZの世界観は、ヴィトンのムービーでコラホしたときにモノにしたのか?
ジブリですら『となりの山田くん』や『千と千尋』で模索しながらも、
『ポニョ』では使うことを諦めたアニメとCGの融合も、
細田映画ではあっさり成功裏に行われています。
そういった意味でも新時代のアニメ監督なのです。とおもいます。

●動かないシーンもいい。背景とか。
広くて暗い座敷の中から、
目がくらむほど眩しい白い日なたを見ながら、
座敷に風が抜けていくあの瞬間の涼しさ。
そういったことを描いているシーンが印象的だった

花札覚えたい!
作中で「花札」が重要な小道具となっているんですが…
やりたい! オイチョカブじゃなくてコイコイなのかなアレは。
すげー花札やりたくなる。ルールが知りたくなる。
任天堂の回し者かw

あとRX-7すげえ。かっけえ。欲しい。
もう生産終了している、流線型を生かしたボディが格好いい車なのですが、
これも作中ででてくるのです。
任天堂MAZDAの回し者だったかw

細田監督は似たような話を過去にやっているんです。
2000年の映画『劇場版デジモンアドベンチャー ぼくらのウォーゲーム』がそうなのですが、
電脳空間で暴れん坊が出てきて大ピンチ! というのがほとんど一緒です。
面白い映画ですが、
まぁデジモンなので子供向けなので普通の人は観たことが無いと思います。

えっ、なんで俺は観たことあるの。
…いや面白かったですよ?
デジモンでやったことを、
大人でも楽しめる全年齢対応の家族向け映画に作り直す(ためにそれそのまま「家族」という大テーマを付け加える)と、
サマーウォーズ』になるということかと思います。

●タイトルとかだせえwwww
サマーウォーズ』てww夏の戦争ってwww
敵の名前ラブマシーンてwwwwラブ関係ないだろwwwwwwww
だせえwww

と思ったけどまぁ、
確かにあの内容では他のタイトルも思い付かないし、
タイトルや作中の的キャラの名前なんかをあんまり凝った名前にして
「ああアニオタ用映画なのね」と、
家族層から敬遠されてしまっても困る…ということかしら。

しかし内容から考えて、
本当に他のタイトル思い付かない映画です。
考えれば考えるほど『サマーウォーズ』がしっくりくるような気も…
いやいやいまさら『スターウォーズ』でもあるまいし…

ハヤオなら、坂の上の一族…とかつけるのかな?
サマーウォーズ』とは日本語で言う「夏の陣」であるという、
ちょっと小粋な訳を見つけました。
合わせて『坂の上の一族 夏の陣』ではどうか。

…やっぱり何の映画かわからないなw


●総括
なんだか思ったより感想が長文になってしまった。
完成度の高さや個人的な面白さからいえば、
ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』の方が上ですが、
それはやはりそれまでの旧『エヴァ』の下積みがあるからで、
エヴァ』やアニメについて何も知らない人にただ面白いからと言ってオススメするのは危険な気がします。

ですが、
この『サマーウォーズ』は、
アニメを知らなくても、
細田守を知らなくても、
時をかける少女』も『ぼくらのウォーゲーム』も知らなくても、
子供でも大人でもおっさんでもおばさんでも、
誰にでも「まぁ面白いですよ」と言ってオススメすることができる映画だと思います。

個人的面白い度 エヴァ>>サマーウォーズ
オススメできる度 サマーウォーズ>>>(人を選ぶ壁)>>エヴァ破 って感じです。

細田監督、次は富山県を舞台にして映画作って!
『少年時代』をアニメでリメイクするのでもいいから!
うねうね動く作画で黒部スイカを盗んだり「東京東京と騒ぐなシンイチ~」とか囃したてられたり、
海に行って中学生にいじめられて(´・ω・`)ショボーンとしたりしてほしいw
コピーは「主題歌は、井上陽水♪」で。

追記:
YouTubeにオープニング映像(5分)がありました
http://www.youtube.com/watch?v=JwqMNjRlqfA


●ドラマ『こち亀
香取君これ三谷幸喜の『HR』のノリでやってんな。
ある程度お金と力をかけたドタバタコメディドラマかもしれないが、
これを『こち亀』であると認めたくはない。