浅草・神谷バーの思い出
先月の頭に東京に行った時の写真を眺めていたら
そういえば神谷バーというところにも行ったんだったということを思い出したので
書き付けておきます。
店頭のサンプル。
神谷バーというのがどういうところかと申し上げますと…
< 神谷バー - Wikipedia >
大正10年に現在のビルヂングが建設され
以来バー営業を続けているという… 歴史あるバーです。
酒場、という感じでしょうか。
モダーンな外観の建物がステキですね。
しかしまぁ中に入ってみると、いまは「平成の大修繕」という耐震工事中で
養生の白い壁が張り巡らされていて、風情もへったくれもあったもんじゃありませんでしたが。
まあこれも感じ感じ。
大正時代から使われている建物の
100年に一度の修繕工事ということであればこれはもう奇観奇景というても
過言ではあるめえよ。
オマケに、いつの時代からこういうシステムなのかわからないけど
とにかくレジでこういう印字された食券を買って半券を渡して待つ…
という不思議なシステムでした。
そしてこれがお目当ての「電気ブラン」。
< デンキブランとは - 神谷バー公式サイト >
「ブラン」はベースのブランデーのブランだそうです。
「デンキ」は当時ハイカラでなんかカッコいいから付けてみたそうです。
うーむ。
大正センス。
味はというと、なんか… ウイスキーに似てる…? ような…?
風味と甘さがありますね。
アルコール度数が高いのでスイスイ飲めるというわけではありませんが
ちびちび舐めるように、グラスにすりきり入れられた液体をちゅっちゅっ吸い込むように飲むと
舌の上に乗った数滴の酒でも十分な味と香りとアルコールの刺激が楽しめるので
下町の歓楽街・浅草という街に似合う経済的なお酒…なのかもしれません。
串かつと一緒に食べました。
安いんですよね、有名な観光地になっている割に。
工事をしていても営業を止めない。
時代が変わっても値段を上げない。
いつでも、だれでも。
訪れた人が楽しめるようにする。
それが浅草という街で営業を続けるバーの矜持…ということなのかもしれません。
機会があればまた訪れたいですね。