ヤクルト優勝!!!(遅い)
いやあ、本当に長くて辛い戦いだった……。
2021年セントラル・リーグを、東京ヤクルトスワローズが制した。
マジックが点灯してからは選手たちの動きが見る目に固く、4番村上は力みから本塁打が遠ざかり、ベテラン投手は先発しても試合を作れず、塩見はとんでもないエラーをし、強く負けない阪神との一時4あったゲーム差はついに0になり、俺の胃は痛み出し、健康診断ではポリープ疑いとの結果が出され、見なかったことにしてそっと本棚へしまい、ほどんど泣きそうになっていた。
しかし、である。
今年のヤクルトは2年連続最下位に沈んだこれまでとは一味違った。
最後まで諦めず、手を抜かず、チームの力を信じて最後まで戦い抜いた。
自ら志願してキャプテンとなった山田哲人は、セカンドから内野に、外野に、視線を送って次のプレーの確認をした。
若いピッチャーが躍動した。
高橋が、奥川が、金久保が役割を果たした。
優勝を決める試合、横浜スタジアムでは高梨が先発マウンドに登った。
エースではない投手が奮起した。主力ではない選手が底力を見せた。
チームの戦力が底上げされた。
金メダル戦士・山田と村上は揃って主軸にふさわしい活躍を見せた。
(銀メダル戦士)マクガフもシーズン途中から任されたクローザーの役割を最後まで全うした。
チームは一丸となって最後まで戦い抜いた。
諦めずに、自分とチームを信じて、腹をくくって戦った。
僕は神社を見つけるたびにポケットの小銭をあさって手を合わせた。ヤクルトが優勝できますように。選手たちがいつもの力を発揮して全力のプレーができますように。
きっとファンも一丸となって健闘を祈っていた。
(ちなみに僕がヤクルトの勝利を神頼みしたのは優勝した2015年以来6年ぶりだった)
そんな祈りが神に通じたか、最終戦で阪神は最多勝・青柳を先発に立てたにもかかわらず中日にまさかの敗戦。
この瞬間マジック0となり優勝が決定した。
2015年も最後までもつれる展開の苦しいシーズンだったけど、今年はそれに輪をかけて苦しい試合が多かった。それでもその戦いを勝ち抜いたスワローズナインに感謝と賞賛を送りたい。
そしてクライマックスシリーズが始まる。
ぜひ勝ち抜いて、日本シリーズへ挑戦してほしい。
これからの戦いも楽しみである。