明日はもうすこしマシにします

日記のブログです。ヤフーブログから引っ越したので過去記事には不具合があるかも(2019年10月)。見たり読んだりししたものや考えたりしたことを忘れないうちにメモっておこうというもの。ヤクルトファン。

『かまいたちの夜×3』クリア

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金のしおり出たー。

チュンソフトサウンドノベルシリーズにおいて、金のしおりがでればそれは「クリア」といっていい印。
のはず。




早い。

『3』のクリア(金のしおり)まで、実質10~20時間?20時間はかからないか。

バッドエンドを出すのに手間取ったらもっとかかるのかもしれないけど。
まあそこは素直に攻略HPを見て埋めていけばいいよ。
ものっそい作業感が起きるけど。
まあ、いいんじゃないだろうか。
HP見なかったとしたら作業感に先の見えない徒労感がプラスされるだけのような気がするから。

なんだかトリックやら設定やら細部に不満点や疑問点が無いわけではないけれど、
シリーズ最終作ということで、これまでの登場人物たちの人生に、いい形で決着がつくのは良かった。

不満点やなんかなんて、それだけで許してしまう。

画像はシリーズ通しての主人公・矢島透。
いつも青い人。
いやまあ、全員そうなんだけどね。
登場人物が青いシルエットで表されるというのは、このシリーズの特徴で、チュンソフトの発明……なのか?
バッドエンドでヒロイン・小林真理を殺したり逆に殺されたりする。
あーでも、『3』では殺されるエンディングは無かった。

ドラマではこの青い主人公を、藤原竜也が演じた。
あのドラマもたしかなんか、てっきとーな脚本で原作のファン的にはあんまり納得のいかないオチだったような気が……。
舞台もペンションクヌルプじゃなくて違うところに行ったんじゃなかったかな……。
いや?舞台は一緒になってたんだっけな?記憶にない。


まあいいや。


☆あらすじ☆

舞台は絶海の孤島、三日月島。
50年に一度、暴風と津波が三日月島を襲う、かまいたちの夜
その夜、殺人事件が起こる。
悲しい復讐劇。

多くの犠牲者を出して、主人公、矢島透たちは三日月島をあとにした。

――ここまで『かまいたちの夜2』の話――

『3』は舞台はその事件の、ちょうど一年後。
一年前、三日月島で妻を殺された香山誠一は、事件の犠牲者の供養のためにと、一年前の宿泊客を再び
三日月島に集める。
一年前、事件に巻き込まれた人たち+αが登場人物で、そのとき殺人事件が起きた島が舞台。

そんな不吉な島でそんな不吉な行事のために人集めんなよと思わなくもないが、そこは黙って話を進めるしかない。

そして、案の定、事件が起こる。

「ネノコク マデニ ミナシヌ ココカラ タチサルコトハ デキヌ」

赤い字でそう書かれた紙が、現場に残されていた。
犯人は、誰なのか。
動機はなんなのか。
なぜ、殺されなければならないのか。
次々起こる殺人。
犯人は誰か、疑心暗鬼に陥る主人公たち。

逃げることはできるのか。







現実はなんなのか。
真実はどこなのか。
悩むほど 遠ざかる 青い星~♪





と言うわけで要は、殺人事件が起こるから犯人を当てて事件を解決に導くゲーム。





☆感想☆

ああ、まあ上に書いたわ。
トリックとか筋に疑問が無いわけではないけど、登場人物たちが大団円を迎えるってだけで満足。
『1』→『2』はほとんど繋がりがないといって良いんだけど、『2』から今作『×3』の本筋には
大きな関わりがある、というか、今作は『2』の正当な続編。
(『2』は『1』の続編と言うわけではない。ややこしい。『2』の中で『1』は、ストーリー上の小道具程度の扱い。人物関係は『1』を踏襲しているけれど……)

作者が『1』と同じ我孫子武丸さんに戻ったせいか知らないけど、きちんと楽しめる文章、謎解きだった。
ただ謎解きの部分は、トリックを推理するというよりも、どこでどの選択肢を選べば正しいルートに
いけるのか探す部分の労力の方が大きいんだけど。
ところで我孫子武丸さんは、この間たまたま『近代麻雀』立ち読みしてたら、漫画の原作もやってて
「何でもやるなあこの人」と感心せざるをえなかった。
しっかり読んでないけど面白かったのかな?作画は『PS―羅生門―』の人だった。

ああええと『かま3』の話。
主人公選択システム、一人の行動互いに干渉を起こして話の流れが変わるシステムは、
ゲーム性というよりも、物語の描き方と言う点で変化を与えた。
四人の主人公視点から事件を描くことで、このときこいつはどう動いていたのか、何をどう考えていたのかが
多元的にわかるのは楽しい。
そして透の一人称視点ではありえない人物(内面)描写が可能になって、前作までは脇役だった人物たちに
すごく深みが出た。

俊夫さんがあんなにいい奴だなんて思いも寄らなかったよ。

食いしん坊OL、略して食いLの北野啓子も、新しい性格が描かれ、印象の強いキャラクターになった。
香山さんは……もともと強かったしなあ、キャラ。
『3』は『2』の正当続編だから、『2』のプレイが必須になるけど、『1』『2』のメインのストーリーも
一緒に収録されてるからとっても安心。かつお得。
メインストーリーを追うだけなら、そんなに時間も掛からないし、三本まとめてやっても30~40時間程度?かな(適当


あと、意外と残酷描写がなくて助かった。
血の量少なめ。殺害方法普通。直接描写無し。
CEROレーティングも「C 15歳以上対象」だし。
一番規制が強いので「Z 18歳未満購入禁止」ということを考えれば、このソフトは全然お子様向けだといって……いいかな……?
新しいレーティングにあわせて、同時収録の前作前々作の描写もゆるめられてるんだとか。
そういえば『1』のGBA版も、任天堂チェックで描写が抑えられてたとかいう話があったような。
もともとはSFCのゲームなのにね。

まあ、時代というものかしら。



単純に面白さをあらわすと
『1』>>>(超えられない壁)>『3』>>>『2』
って感じ。

個人的には『1』にあったような「不思議のペンション!」とかバカなおまけが少なくて残念。
ピンクのしおりは面白かった。
『2』とはある意味真逆のベクトルでアプローチがなされてた。

製作・チュンソフトで発売元がセガになり、チュンのプロデューサーが(今気づいたけど「プロデューサー」ってキーボードでクソ打ちにくいね。プロヂューサーになる/閑話休題
ピンクのしおりのない状態で発売を提案したら、セガの人が
「ピンクのしおりのない『かまいたちの夜』なんて!」
と至極まっとうな難色を示して、入ることになったんだとか。
まあネットの噂だけども。
なんにしろセガの人GJ。


ええーといつも通りまとまらない感想をまとめ。

・終わるのは短い
・犯人は割と簡単にわかる……かな?
・トリック等に疑問がないでもない
・バッドエンドを埋めるのは(いつものことながら)落ち込むような作業感。面白いのもあるけどね。
・でも終わりが大団円で、金のしおり後のエピローグを見ると、やっぱり満足してしまう
・もうすこしオマケがほしかった
・やっぱり我孫子武丸。大安定
・登場人物の人間ドラマに深みが出たというのは、今までのシリーズ作品にない魅力



こんなところかな?
さーて次は『高橋尚子の マラソンしようよ!』でもやるか……いや、やっぱりやめておこう。