夏至だったので② 利賀村
というわけで、利賀村です。
出発から20kmくらいで、時間は7時過ぎ頃でしょうか。
久しぶりに信号機を見ました。
でもはっきり言って必要性は疑問の交通量と田舎道っぷりです。
もう少し時間が経つとこの道も混むんでしょうか…。
登校中の小学生や中学生とすれ違いました。
熊よけの鈴をつけたランドセルをチリンチリンと鳴らしながら通学しています。
熊の鈴が実用のものなんだなあとしみじみします。
都会の小学生が痴漢避けブザーを付けているような感覚でしょうか。
襲われるなら熊と痴漢どちらの方がマシでしょうか。
最悪なのは熊のような痴漢か、痴漢のような熊ですね。
少し驚いたのはこれ。
このあたりでは新聞配達をしていないようです。
写真はバス停の中なのですが
バス停に新聞をまとめて置いておいて、
各自がそれを取りに来るシステムのようです。
恐らく新聞配達をするほどの人が居ないかさけないか
とにかく過疎地域の現実を見た思いがしました。
しかしこれはこれで
「あら〇〇さんちのおじいちゃん、いつも朝早いのに今日はまだチェックついてないわね。
なにかあったのかしら…あとで様子見に行ってみましょ」
と地域の相互健康観察システムになっている可能性もある。
想像ですが。
そこからトンネルを抜けてしばらくつづら折りの坂を下り
国道471号に入り岐阜県川へと向かいます。
すると、立て看板が…
なっ、なにい!
通行止め!?
これでは高山まで行けません。
もちろんこの道を迂回して国道41号線まで出て
そこから岐阜へ向かう道もあるのですが
そうすると一度富山市内まで出なければならず、ちょっと距離的にも心情的にも厳しいかな…と。
どうしようかなあ
家帰ろうかな
でも今帰ると普通に昼前に家についてしまって
「夏至だから」
で計画した(思いついた)プランが全く水泡に帰すな…
とかいろいろ考えたのですが
漫画『ヨコハマ買い出し紀行』の
というシーンを思い出しました。
「そうだ、どう通行止めなのか確かめなきゃだ!」
自分で納得するまで
行けるところまで行ってみようと。
なので再び岐阜に向かい山を登っていったのですが…
山道!
山道!
アンド山道!
(↑は道ではなく道の横の沢ですが…)
はっきり言って急峻ですよ!
とても漕いでいられない上り坂が続き
しばらく自転車を押して歩くという自転車乗りとしては最大の屈辱を味わいながら岐阜を目指しました。
だってお腹がすいて力が出ないんだもの!
普通自転車で長距離を行く時は
アンパンとかカロリーメイトとかウィダーインゼリーとか
ハンガーノック(空腹で運動のパフォーマンスが落ちること)をしないための
「補給食」というのを持っていくのですが
コンビニに寄らずに来てしまったのでした。
普通におにぎりの一個だけでもあればどれだけ力になったことか…!
事前の準備の大切さと空腹感を噛み締めながらひたすら押していきます。
再び画像容量がいっぱいになってしまったので再び続きます。