名古屋から富山へ帰る 途中寄り道

青春18切符の最後のマスにスタンプを押してもらうときにはちょっとした感動がありますね。

画像は米原駅。
滋賀県です。

２泊３日の旅程もいよいよ最終日。
あとは名古屋から富山まで鈍行列車で帰ります。
米原はその途中で通る駅なのです。
名古屋から１時間くらいかな？

昨夜の監獄居酒屋などのお酒が旅の疲れも相まって抜けきっておらず
（というか漫画喫茶で2時間くらい寝ただけだったので）
どうせ乗り換えの時間もありまくりなのでちょっと駅から出て休憩しました。
しかし米原というところは
けっこう名前を聞く割にはあたりに何もなく
ちょっと困ってしまいました。

ちょっといくと平和堂がありましたが
まだ早朝なのでしまっています。
九時半くらいだったかな？


　　　　　　琵琶湖
～～～～～～～～～～～～～

田んぼ
┌───┐
│平和堂│
└───┘
＝＝＝＝＝［　 駅　 ］＝＝＝＝


↑こういう滋賀県の典型的風景を表すAAがあるのですが
そこに出てくる「平和堂」を直に目にすることができました。
（いやまあ平和堂自体は富山県の小杉にもありますしファボーレも平和堂なんですけど）

やはり本場で本物を目にするということに価値がある。

仕方が無いので駅前のベンチで座っていたら
みたび仕事の電話が着信。
旅行初日と違って最終日となると観光気分も盛り下がって
さ、気持ち切り替えて明日から仕事頑張っていこう！　となっているので
むしろお仕事の電話がありがたいですね。

「今日の昼くらいから１件取材行けませんか！？」

「無理です！」

いやこのまま直行して無理すれば間に合わんこともない感じだったけれども
その場合完全に両手におみやげをぶら下げた旅行帰りルックで取材せんなん感じになってしまうからね。
大変申し訳なかったですが丁重にお断りしました。
いやほんとに仕事を断るなんてことは極稀なんですけどね…。
もったいないお化けがでそうです。

旅行にいくと仕事が来るというジンクスは最早確定的です（しかし出先なのでろくに対応できない）。

30分ほど外のベンチでひなたぼっこをしていたら（旅行中はずっといい天気で助かりました）、
気分もだいぶん楽になったので再び電車に乗ろうかなと構内へ戻ると…

豊郷のポスターが貼ってありました。
というかサイズが合ってなくてひどい。

おや…　この学校は…？

知ってる人はよく知っている
アニメ『けいおん！』の舞台になっている小学校じゃないですか！
あっ　アレって滋賀県だったんだ。

最近流行のアニメや漫画の舞台になっている土地を訪れる
「聖地巡礼」が行われているということで
一部好事家に有名な小学校校舎（現図書館・公民館）なのです。

ちなみに一部好事家というのはわかりやすく言うとアニオタのことです。
まぁポスターをチラ見しただけでそれがどこの何かわかってしまったワタクシも十分どうかしていますが。

時間はあるし…
天気はいいし…
たぶん今日を逃したら一生行くことはないだろうし…

というわけで…

行ってみることにしました。
豊郷までは近江鉄道という地方鉄道でいきます。

近江鉄道は西武鉄道系列だったようで
西武池袋線でもよく見たような気がする
ライオンズカラー＆マークの入った車両が停車していました。
知らんかった。

しばらくホームで待っていると
豊郷へ行くのに乗る列車がガタコンガタコンと
いかにものどかな音を立ててやってきました。
２両編成。
晩夏の穏やかな日差しをいっぱいに浴びながら緩やかに走っています。

米原から豊郷までは片道520円！　往復1,040円か…
私鉄ではJRの青春18切符は使えないのでこの旅ではなかなか出さない交通費を出します。

切符は駅員さんにあのハサミみたいなやつで切ってもらい
まさに切符！　という懐かしい形状になりました。

途中の高宮という駅で乗り継ぎ。
水差しで有名。

途中、ひこにゃんで有名な彦根を通ってきます。
外国人観光客のグループもそこで降りて行きました。
さすがにアニオタではなかったか…。

なぜかホームに木が生えていたり。
とてものどかな駅です。
なかなかいい枝っぷり…。

ホームには待合室も。

木のベンチが据え付けられたレトロな待合室。
じっくり30分くらい待ちましたが
読書がはかどりました。

ここから再び電車に乗り込みまして…

着いた！
乗り換えがなければ米原から30分程度ですぐ着くのですが
途中乗り継ぎがあったのでずいぶん長く感じました。

駅の出口には

豊郷小学校までの地図が。
距離にして約１キロ、15分ほど歩きます。
だやい。

もうちょっと広めの地図も。
こういった地図なんかもおそらくここを訪れるファンが勝手に好意で作ったものでしょう。

そして道順を確認したのち外に出ると
駅前からしていきなり…

この有様。
建物はパン屋さんなのですがその窓ガラスにベタベタと
『けいおん！』のポスター…　というか同人誌の表紙みたいなイラストが貼られています。

写っている人は明らかに聖地巡礼にやってきた知らない人たちです。
同じ車両に乗っていて
同じ車両から降りて

「むっ　さてはこいつらも同じ目的だな…」

何も言わずして察すると妙な緊張感が走ります。
チラチラと視線をぶつけ合いながら
かといってけして互いに話しかけることはしないという
明確な不文律がそこには存在し
侍の鞘当てのような丁々発止のやり取りが無言のうちに交わされるのです。

歩いて行くとさっそくこんな看板が！
『けいおん！』キャラの飛び出し坊や（正式名称不明）です。
街のあちこちに配置されているようで
これを探しながら歩くのも楽しい。

さらに歩いて行くとなんだか親近感を覚える名前のスナックが。
真昼間なので当然やっていませんでしたが。

豊郷の街はまーのどかです。
ぶらり途中下車の旅をして散歩するには最適だったですね。
駅から校舎まで結構距離があるので
歩きやすい古びたスニーカーを履いてきたのは大正解だ！　としみじみ思いました。
旅行中は大きなリュックサックを担いでTシャツジーンズスニーカーという姿の
正しいバックパッカーといういでたちでした。

一度海外でもバックパッキングしてみたいですね。
言葉がわからないと怖いですが。

ヤフーブログの画像掲載の容量が満杯になったので
小学校の中などは
明日また改めて！