明日はもうすこしマシにします

日記のブログです。ヤフーブログから引っ越したので過去記事には不具合があるかも(2019年10月)。見たり読んだりししたものや考えたりしたことを忘れないうちにメモっておこうというもの。ヤクルトファン。

若鶴新酒! &非売品大吟醸ゲットん

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先月先々月に引き続いて若鶴の注文酒が届きました。
12月、11月は去年作った酒を、酒蔵で保存し夏を越した「ひやおろし」だったのですが
今月届いたものものは新年にふさわしい新酒も1本ついてきました。


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吟醸酒本醸造の新酒「しぼりたて」。
2本で4,000円(×3ヶ月)というのはまぁ、お得なんだと思います。


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こちらが能書き。
あっへー今回は吟醸酒だけでなく本醸造の方も「冷やして飲め!」とおっしゃいますか。
寒いのに…。


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こちらが吟醸酒山田錦」。
シリーズの版画「蔵人絵巻」は
「もとすり」という米ともろみを水に溶かす作業が描かれています。

酒を作る杜氏業界では「櫂で潰すなもろみで溶かせ」…という言葉があるそうですよ。
ソースは『夏子の酒』。


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こちらが新酒の「しぼりたて」。
しぼりたてだからしぼりたて。

そして今回はさらに~


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三ヶ月連続購入者に限り大吟醸の小瓶がついてくるのです!
やったぜ。

それにしても箱に若鶴って書きすぎやろ。
ところで映画『ブレードランナー』に出てきた栄養ドリンクの名前ってなんだっけ。


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じゃん。
中身です。
ラベルには「大吟醸」という文字が誇らしげに踊っております。
大吟醸 小さな瓶でも 大吟醸

精米歩合38%だったかな。
コメの6割以上を「ぬか」として使わずにポイしてしまうんだから
吟醸酒というのは罪深いお酒ですぜ。
(「ぬか」になった部分はおかきや安酒の原料として再利用されるらしいです)

とりあえずこちらだけ飲みました。
せっかくなので冷やでいただきましたよ。
味の方はというと…

…飲みやすっ!

まったく舌や喉に引っかかるところがなく
ツイーと入っていってしまいます。

感覚としては、コップの中に氷を入れて
しばらく放っておくと氷がとけて「しずく」が出てくるのを
そっと口の奥へ流し入れるような。

涼やかというか…。
清冽というか…。


あっ、そうですね「淡麗」という
日本酒の味を表現するのに使い古されたその言葉が一番似合う味わいのお酒ですね。

淡く、麗しい。
あるいは
瑞々しく、麗らか。

誰が使い始めたのか知りませんが
この「淡麗」という言葉を日本酒の感想に使った人は
なかなか素晴らしい言語感覚の持ち主ですね。

(それを真似て、猫も杓子もどんな酒も「淡麗辛口」と付けられているのは、なんだかなぁと思わないでもないですが)
(それほど素晴らしいコピーだったということでしょう)

そんな、使いまわされて手垢にまみれたどころじゃない
もう慣用句に成り下がっている「淡麗」という言葉が
本当に似合う味わいのお酒だったと思います。

けどまぁ淡麗すぎるのも物足りないといえば物足りないもので。
半分ほど残して、次の日改めて飲むと
酒が空気に触れて酸化した分、味わいが豊かになっていました。

開けてすぐの味わいが「氷のひとしずく」だったとすれば
1日置いて味が出たのを口に含んだ印象は「白い野菊を手折った瞬間の鮮烈さ」…という
我ながら詩的な表現ですな。

大体、日本酒みたいなものの微妙な味の違いを
文章で表現しようと思えばそりゃもう田崎真也ばりに詩人になりますよ。
ポエマーになりますよ。正確な英語はポエット(a poet)ですけどね。

とにかく1日おくと驚くほど味は変わりました。
変わったというのは表現が正確ではなくて
本当は元々あった特徴が前面に出てくる、隠れていたものが現れているだけなので
「つぼみが花開くように」… とか、ワイン分野で言う表現の方が適切ですね。

ワインでも「デカンタージュ」ってするんだから
日本酒でやったっていいよね。

日本酒というのは飲む温度と酸化のぐあいでちょっとずつ味わいが変わるはずで
そういうのを記録取りつつ定量的にテイスティングしていくと面白いかもしれませんね。
めんどいからやらないけど。

だって旨い酒ほど何も考えずにただ飲みたいもの!

ここまでウダウダ語っておいてそんな結論。
笑。